行きたくなくて行かない方がよくて行かないといけなくて行きたいウィーンに行く 9月10日〜22日

  • 2016.10.10 Monday
  • 11:23

遠くなったウィーン

9月より唯一の直行便であったオーストリア航空が事実上日本から撤退したことに、少なからずショックを覚えた。

時間的なことに加えて精神的な距離を改めて感じた。

経済的な理由のベースは極めて政治的である。いずれにしろ、日本がオーストリアに金を落とさなくなった、総数としてウィーンへの関心を持つ日本人が減ったということの表れであろう。

そしてそれは自身のことでもあるかもしれない。

 

上手く説明できないが、ここを訪れることに次第に迷いを持つようになり、その理由を毎回考えるようになった。

訪れる回数を重ねるごとにその新鮮さは薄れ、行くための理由が欲しくなる。

今回特にそれを悩み、ぎりぎりまで行くかどうかの選択を迫られた。

ノープランで行ってぶらぶらするのも一つの方法だが、今の性格上後で悔やむだろう。

経済的な選択もある。旅の代わりに、もしかしたら新しい楽器や弓などを買う方が有意義かもしれない。他にやりたいこともあるといえばある。

もっとも旅にに行ったとしても以前ほどお金を払って得るものに魅力をそれほど感じなくなってきたので、かなり出費自体が減っているが。

もともと物欲は少ない。

動機が小さいまたは躊躇があるのならば、行くべきではないのでは?

 

それでもなお、はっきりした動機があるとすれば、ある意味ほぼダークサイドで生きている自分の中にまだかろうじて残されている音楽への良心なのかもしれない。

まだ自分の身体に通していない実在していた音楽があり、それを自分なりの方法で経験しないうちはいわゆるクラシックの音楽を仕事とする人間として未熟だという考えは、あいかわらず変わっていない。この点は頑固だと思う。

時間がたつほど、人は変わり物事は新しくなる。人は今を生きているが、自分は過去へ逆流するための手がかりを探している。

時間がたつほどその距離は広がり、自分を悩ませる。また外から見たら、

例えばウィーンに行っても、本当に自分が見たいものは残されていない。顔を見てみたい人々はもういない。

城壁は取り壊され150年ほど前にはリングに置き換わり、市街の建物も大戦を経て、ほぼ新しいものに置き換わった。

ベートーヴェンもモーツァルトもいないし、彼らが実際に生きた風景もない。

そして、100年後にはその遺産は価値観と共に完全に消える気がする。

 

知るという作業は、新鮮な喜びであると同時に、失望の穴も少しずつ掘り下げていく。

そしてこれ以上知るためには、生き方を変える必要がある。

その失望に対して、守りに徹して自身の考えを石のように硬直させて生きていくのか、または藻草のような色になり妥協をしていくのか、いっそのこと全てを捨ててしまうのか。

そもそも今行われて伝えられていく「クラシックな」音楽ですら、研究と流行と共に更新されていく。

 

今年自分のテーマの一つにしているブラームスとシューベルトは、偶然にも悩む作曲家としてどこか共感を覚える。

ブラームスは本来喜びの頂点の音すら悩みにして生き、シューベルトは悩みを天国的な音にして早々に退場しちまった。
 

無いものを求めて、残された瓦礫を拾うようなことが、主たる目的という矛盾。

併せて、接している割には実は全く知らないバッハの生きていたドイツ中部を辿ってみることを今回のテーマとした。

 

そしてこれ以降は、この悩みはここでは書かないことにする。

 

 

実は、今までウィーンを往復するのに(不可抗力を除き)直行以外の選択をしたことがなかった。結局それが一番良い選択だったので。

今回初めて、ハブ空港を経由して行く。夜に出発するのも初めて。

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ドーハで乗り継ぐ。巨大な空港。

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以下、同じような写真。

ペルシャ湾上空を通過していく。

 

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おそらくイラクとの国境近いイランを通ってトルコに至る。ホットゾーンをギリギリ避けているのだろう。

すさまじい乾いた景色が延々と続く。

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どんな生活をしているのだろうか。

むしろ自分は、ここに行ってみるべきなのかもしれないと思った。

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本来は巨大な湖があったのだろうと思われる地形。

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トルコから黒海を過ぎて、ブルガリアもしくはルーマニアに差し掛かった景色はやはり穏やかな印象になる。勝手な印象。

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国境沿いのドナウ川か。ルーマニアに入って二又に分かれることは去年確認していた。

3000km近くを流れて、間もなく黒海に至る。

去年、リンツからウィーンの自転車旅をした際に、この川を源流のフルトヴァンゲンから自転車で通して走りたいと思ったのは、凄まじく狂った考えなのか。

やはりやってみたいことに変わりないが。

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見慣れた景色になってくる。

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はるかに上流だが、これもドナウ。

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無事についた。

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ヴァイオリン教室

Jun Tomono VIOLIN SCHULE

http://jt-violin.com/index.html

 

コメント
ももが、11時に旅立ちました。明日の夕方に庭に埋葬します。玲ちゃんも来ます。
  • 伴野保志
  • 2016/11/04 2:55 PM
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