ウィーン2〜5日目

  • 2012.02.22 Wednesday
  • 09:33
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ウィーン国立音楽大学 正面





15日にレッスンが始まり、そのためにホテルにこもって練習する時間が多くなった。

今回レッスンをみていただいているのはツィエンコフスキー先生というここウィーン国立音大の教授だが、とても充実した時間をいただいている。

彼の経験をとおしたヒントがとても説得力があるし実際にとても音楽を変える力を実感する。

今のところ半分の日程を終えて、イザイとバッハを一通りみてもらったが、例えばイザイのレッスンではイザイの体の特徴や彼の実際の弾き方、教授も住んでいたベルギーの天気のこと、ヴィルトゥオーゾになること(悪魔のように、生意気に弾くこと!)についてなるほどと思えることばかりであった.

もうひとつ確認したのは、彼のレッスンの方法だ。
とても言葉使いを選ぶし、特に強要しない。

Darf Ich〜?Probielen Sie〜.

彼が自分の楽器を持ってこない理由も教えてもらった。



三回のレッスンを終えてもらった言葉は
「神様が上から言葉をかけるようにたくさん言って申し訳ない。
ただ信じて欲しいのは、ほんとうに良く弾けているし、ごまかすようなこともなく、プロフェッショナルにひいていると思う。
それに日本であなたみたいな音で弾く人はたぶんほとんどいないと思う。

だからもっと自信をもって弾いて欲しい。(オケの)仕事はあるけど家に帰ったら常にソリストとして弾いて欲しい。
とても興味深いレッスンだった。ありがとう」

半分はお世辞だとしても、心に染みる言葉だった。


あとはレッスンの合間に行った場所などを簡単に紹介。


16日の朝6:30ごろ、Sbahnの71に乗る







30分ほどで降りたのは中央墓地



風が冷たく足元が凍っていて滑りやすい。
黙々と掃除をする管理人たち以外はまだ誰もいない。



日本と違うのは墓石にそれぞれ個性があることだ。



中央付近の32A地区

左がベートーヴェン、右がシューベルト、中央は後に建てられたモーツァルト

今日はベートーヴェンに会いにきた。



実際に目の前にたった途端、言葉にならない感覚が沸き起こった。
心で感じるのではなく、自分の肉に直接訴える手触りの感覚だ。

すぐ足元にベートーヴェンが眠っているのだ。
ものすごい冷たい風が絶え間なく流れるためか、先程から涙が絶え間なく出てくるのだ。


なんと立派な確固とした墓石だろう。
他のものと比べてこれは比べるものがない。
多くの献花がある。どれほど多くの人に愛されているだろうか。
今までも、これからも。



この区画には他にも多くの音楽家が埋葬されている。

グルック、スッペ、ランナー、シュトラウス父子、ブラームスなど。










つれない兄を支え続けた、ヨーゼフ・シュトラウスの苦悩を代弁しているかのようだ。



墓地を見守るかのようなカール・イェーガー教会




善も悪も吸い込まれるかのような高貴な青だ。



それにしても、人のいない墓地はなんと寂しいのだろう。














午後の歩きで見つけたマリア・アム・ゲシュタート教会





偶然通ったウィーン国立音大の寮。5年前滞在した記憶がある。
聞いたところでは、財政破綻で現在は人が入っていないらしい。



17日午後のレッスンのあとの散歩

Stadtparkの中を歩く。
シュトラウス象


この人たちがいるのはどこも共通。
後ろから抱きつきたくなる。



ここのカラス(多分)は日本よりも小柄で声も高く明るめ。
黒づくめでなく、おしゃれなコートを着ているようだ。


川が凍っている。それほど寒い。



ホテル・インペリアル前


楽友協会とカールス教会



結局まだ入ってない。入場料をとるのが気にいらない。


カフェ巡り第3弾。ブロイナーホーフ





ここは、地元の人が通うような落ち着いた雰囲気だ。
ザッハートルテは大味な感じではあるが、長居がしたくなる場所だ。
向こうにいるオーバー(ボーイさん)の声がめちゃくちゃいい。声帯が長そうな張りのある落ち着いた声だ。歌う人なんだろうか。
是非また来たい。




夜のシュテファン寺院



19:30からフォルクスオーパーで椿姫を見るために向かう


編成も小さめでピットは余裕がありそうだ。







舞台は簡素な演出に仕上がっていたが、その分動きが有り飽きさせない。
歌手のクオリティも素晴らしい。
ただ、主役ヴィオレッタのMelba RamosとアルフレッドのOliver Kookが他の歌手に比べ、小柄でプクプクしていた(笑)



クチコミによっては時々、Staatsoperに比べてレベルが落ちるだとか客の態度が良くないと書いてあったが、全くあてにならない。

舞台の出来は本当に素晴らしいし長年の積み重ねやプライドを感じさせる見事なものだった。

オーケストラはこのスペースを熟知した常に優しい音で手堅いアンサンブルをして、その音色を崩すことなく瞬間ごとの表情を見事に彩っていた。
客は日本人もやや多く見かけたが、このオペラを熟知したであろう反応をする地元の方が多数を占めていた。
休憩時間にはロビーや客席で世間話をする、明るさの絶えない空気。

舞台と演じる側と受け取る客の調和した素晴らしい劇場だと感じた。



18日夜は、楽友協会にてトーンキュンストラーオーケストラの演奏会。


曲目は、ドビュッシーの牧神の午後
Rシュトラウスの歌曲を3曲
マーラーのシンフォニー4番

来年4番をやるので、後学のため。








えらい席になってしまった。

ステージ上のオケの横だ。安かったので。







このティンパニには後で度肝を抜くことになる。



最初の一音から最後まで素晴らしい音楽だった。
やや若いオーケストラのようだが、音の柔軟性やそれぞれのテクニックは言うまでもない。
それでいて新鮮さがある。

指揮者のEstorada氏も若そうだが、音楽の造りやオーケストラのコントロールを柔らかく確実に掴んでいた。





このオケのティンパニ奏者。
一見男性のようだがこの方は女史だ。すぐ近くでそのパフォーマンスを見ることができた。

音色の柔らかさと多彩さ、オーケストラの中での音の立ち位置、何といっても音への執着とプライドが凄まじい。

自分が音を発するまでことあるごとに楽器のチューニングをそっと音叉と自分の指全てを使って確かめ調整していた。耳(だけ)でなく、おそらくは五感で音を作るのだ。
動きに無駄がなく、その音に行き着くまでに全てが計算され尽くしている。

そして、その結果の音の美味しいことといったら。一音一音全能を尽くしたトルテを食べている感覚になった。

ああ、こんな音楽家が近くにいたらそれだけで幸せだ。




Jun Tomono VIOLIN SCHULE
http://jt-violin.com/index.html
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